請願

 

第180回国会 請願の要旨

新件番号 702 件名 社会保障の充実を図り、国民の健康と暮らしを豊かにすることに関する請願
要旨  二〇一一年六月に出された「社会保障改革に関する集中検討会議」の報告書では、社会保障の財源として消費税を充てるとし、税率も現行の五%から二〇一五年までに段階的に一〇%にするとしている。また、社会保障についても「自助・公助」の名の下、徹底した給付の重点化・制度の見直し、入院日数の削減、介護保険の保険料・利用料や認定の見直しを行い、さらに年金給付の引下げなど、社会保障の改悪方向が打ち出されている。こうした中、医療・介護・年金などの負担が年々上がり続け、生活も苦しくなっており、消費税の増税で消費は低迷し経済は大きく落ち込み、国民の生活破壊が引き起こされることは必至である。社会保障の財源を消費税で賄うと、政府の計算でも年間六十一兆円で、税率を二五%にしなければ対応できない試算になり、四人世帯では年間八十万円(現行税率で十六万円)もの負担となる。社会保障財源を確保し、国民の命と暮らしを守り、社会保障の充実を図るためであっても、消費税の増税ではなく、憲法が要請している能力に応じた負担(応能負担)の原則に基づき、税の取り方、使い方を変えることで財源は作り出せる。
 ついては、安心して暮らせる社会を目指すため、次の措置を採られたい。

一、社会保障の充実を図り、国民の健康と暮らしを豊かにすること。

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