請願

 

第180回国会 請願の要旨

新件番号 369 件名 福島の子供たちを放射能被害から守ることに関する請願
要旨  東京電力福島第一原発事故によって、福島県は放射能に汚染された。事故はいまだに収束しておらず、避難生活を強いられている住民はもちろん、県民は放射能被害という先の見えない不安を抱えている。福島で子育てをする人たちは、将来の健康不安を抱えながら、この地に住み続けるのか、生活不安を抱えながら県外に避難するのかという苦しい選択の中で、日々葛藤しながら生活している。子供自身もたくさんの我慢をし、楽しみが奪われ、さよならも言えないまま友達と別れた子も少なくない。子供たちは毎日被ばくし続けている。原発を国策として進めてきた国と、放射能をばらまいた東京電力は、福島原発事故の一日も早い収束とともに、子供を守るために一刻も早く対策を講じ、将来にわたって子供を守ることに力を注ぐよう求める。 
 ついては、安心して暮らせる福島県を取り戻し、子供たちを守るためにあらゆる選択ができるよう、次の事項について実現を図られたい。 

一、専門家の英知を結集し、福島県内全域の除染を急いで行うこと。 
二、内部被ばくの調査を二十歳未満まで対象を広げ急いで行うこと。 
三、定期的かつ恒久的に無料で健康診断を行い、治療も無料で行うこと。 
四、全教室にエアコンを設置し、無料で使用できるようにすること。 
五、学校給食を始め食品の安全を確保すること。 
六、自主的な避難や、「週末避難」に対しても財政的支援をすること。 
七、有給による「避難休暇制度」を創設し、その制度を導入した企業に補助金を出すなど、一時的な避難をしやすい環境をつくること。 
八、以上のことを迅速に実施し、費用は国と東京電力が拠出すること。

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