請願

 

第180回国会 請願の要旨

新件番号 214 件名 福島県民の命を守りふるさとを取り戻すことに関する請願
要旨  三月十一日の東京電力福島第一原子力発電所の事故によって、福島県の自然は放射性物質で汚染された。いまだに事故は収束しておらず、ふるさとを追われた県民は終わりの見えない避難生活を強いられている。汚染された農産物、水産物は出荷できず、観光業や製造業にも深刻な影響が及び、福島県の産業は大打撃を受けている。高線量の地域を中心に県民の健康被害が心配されており、特に放射線による影響が大きいとされる子供たちの状況は深刻である。県民は不安の中で生活しており、苦渋の選択により県外への避難が続いている。このような状況をもたらした原発は福島県にはもはや不要であり、廃炉以外にないことは明らかであるが、今求められているのは、県民の窮状に対する国による早急な対策である。原発は国策として推進されてきており、国には、県民の不安や要望に向き合い、それに応える責務がある。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、原発事故の早期の収束に全力で取り組むこと。 
二、被曝(ひばく)量はより少ない方が良いという立場で、子供たちを放射性物質から守る対策を早急に確立し、実施すること。
三、県民が安心して暮らせるように、福島県内に広がった放射性物質を早急に取り除くこと。 
四、原発事故によって奪われた福島県民の生活と仕事を保障すること。 
五、原発事故によって被った全ての損害を補償すること。

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