請願

 

第179回国会 請願の要旨

新件番号 331 件名 後期高齢者医療制度即時廃止、安心の医療に関する請願
要旨  後期高齢者医療制度は、厚生労働省が見直し案を発表したものの、後期高齢者医療制度の悪い部分を引き継ぐものになっているばかりか、国保の広域化を進めるとして、この悪い部分を国保全体に拡大しようとしている。国保の広域化=都道府県単位での一本化によって、国保保険料は高い自治体に、減免などの負担軽減は低い自治体に合わせられてしまう。それでなくても、高額な国民健康保険料(税)が払えないために、無保険状態に追い込まれる事例が増加している。また、働く人の三分の一が非正規雇用労働者という状況の下で、医科・歯科医療機関の四割で経済的理由による受診中断・中止が起きている。先進国では医療の窓口負担は無料が当たり前であり、日本も無料を目指して、窓口負担の引下げをすべきである。誰もが安心して医療を受けられるように、国の財政構造を抜本的に見直して、社会保障費の拡大をするべきであり、社会保障の拡充は、景気回復にも役立つ政策である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、後期高齢者医療制度は直ちに廃止し、公費負担の増額により、高齢者が安心して医療を受けられるようにすること。
二、年齢による差別と保険料が自動的に上がる仕組みを残す制度作りはやめること。
三、高齢者と子供の医療費無料化を始め、窓口負担を軽減すること。

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