請願

 

第177回国会 請願の要旨

新件番号 300 件名 医療費の窓口負担軽減と医療保険制度への国庫負担の増額を求めることに関する請願
要旨  失業率の高止まり、経済不況が続く中、国保料(税)の滞納世帯は二割に上り、医療費の負担が重く、受診できない事態も広がっている。外来でも入院でも、窓口の患者負担三割は先進国で日本だけであり、OECD三〇か国中で一五か国は窓口負担ゼロで、負担があっても少額の定額制である。高い保険料を払った上に、患者負担が重くて医療を受けられないのでは公的医療保険とは言えない。日本においても、子供の医療費を無料にする制度は多くの自治体で作られ、対象年齢は広がり、高齢者の医療も無料化制度を実施する自治体もあり、かつて(一九七三年~一九八三年)、老人医療費は無料であった。高過ぎる医療費負担については直ちに軽減に踏み出し、できるだけ早い時期に窓口負担の無料化を目指すべきである。前政権は、社会保障予算を毎年二、二○○億円も削減し、医療・福祉を犠牲にしてきた。民主党を中心とする現政権はこうした政策を転換し、医療費の先進国並みの確保を目指すとしたが、具体的な施策は見えてこない。医療への不安をなくすことは、安心して暮らせる社会をつくり、経済を活性化させる力にもなる。
 ついては、安心・安全な医療保険制度の確立のため、次の事項について実現を図られたい。

一、国庫負担を引き上げ、高過ぎる国保料(税)を引き下げること。
二、医療費の窓口負担を軽減すること。

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