請願

 

第177回国会 請願の要旨

新件番号 296 件名 全ての子供たちに行き届いた教育を求めることに関する請願
要旨  二〇一〇年から公立高校の授業料無償と私立高校への就学支援金制度がスタートし、世界一高い学費負担を保護者や子供に強いてきた日本が、教育費無償化に向けて一歩動き出したが、教育費負担は、保護者や子供たちに重くのしかかっている。学校が子供たちに夢を育む場所であるためには、全ての子供たちが大切にされ、学ぶ喜びや友達との触れ合い、楽しさを味わえる教育を受ける教育条件整備が必要である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、行き届いた教育実現のため、国の教育予算を大幅に増額し、教育費の無償化、父母負担軽減を進めること。 
 1 教育費無償化の前進のため、当面、年収五〇〇万円以下の家庭の子供については、高校、大学の授業料・学校納付金を無償にすること。
 2 小中学校での教育活動に不可欠な教材費、給食費など学校納付金を無償にすること。
 3 高校生・大学生に対する給付制の奨学金制度、高校生を対象にした就学援助制度を創設すること。
 4 就学支援金を拡充し、私立高校の学費負担を軽減するとともに、私学助成を拡充すること。
二、学校が子供たちに夢を育む場所であるよう、国の責任で教育条件の整備・拡充を進めること。 
 1 小・中・高等学校の三〇人以下学級を実現するとともに、複式学級を解消すること。
 2 教職員が安心して教育活動に専念できるよう正規教職員を配置すること。
 3 子供たちと向き合える時間を確保するため、教職員を増員すること。
 4 定時制高校をなくさないこと。
 5 障害のある全ての子供たちの教育の充実に向け、教職員を増員し、教育条件を整備すること。

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