請願

 

第176回国会 請願の要旨

新件番号 516 件名 国の教育予算を増やし、教育費の無償化、父母負担軽減、教育条件の改善に関する請願
要旨  すべての子供たちが、豊かな人格としっかりとした学力を身に付けるために、教育予算増、義務教育費国庫負担制度の堅持、三〇人学級の実現が求められている。三〇人学級の実現は、今や国民的な合意となり、統廃合ではなく、高校を存続させようという声が各地で広がっており、待ったなしの課題である。経済不況による貧困と格差の拡大の中で、経済的理由により給食費が払えない家庭が増えてきている。また、公立高等学校では授業料が無償化されたが、私学では依然として授業料が払えなくて中途退学・進路変更を余儀なくされる生徒が多数おり、保護者負担の軽減は、切実な願いである。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、行き届いた教育の実現のため、国の教育予算を大幅に増やすこと。
二、教育費の無償化、父母負担の軽減を進めること。
 1 教育費の無償化の前進のため、当面年収五○○万円以下の家庭の子供については、高校、大学の学校納付金を無償にすること。
 2 小中での教育活動に不可欠な教材費、給食費など学校納付金を無償にすること。
 3 高校・大学生に対する給付制の奨学金制度、高校生を対象にした就学援助制度を創設すること。
 4 就学支援金を拡充し、私立高校の学費負担を軽減するとともに、私学助成を拡充すること。
三、教育条件の整備・改善を進めること。
 1 国の責任で小学校・中学校・高等学校の三○人以下学級を実現すること。
 2 子供たちと向き合える時間を確保するため、教職員を増員すること。
 3 定時制高校をなくさないこと。
 4 障害があるすべての子供たちの教育の充実に向けて、教職員を増やし、教育条件を整備すること。

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