請願

 

第176回国会 請願の要旨

新件番号 409 件名 ウィルソン病の特定疾患への指定と医療費の助成に関する請願
要旨  ウィルソン病は、先天的な銅代謝機能不全により銅が体内に過剰に蓄積され、肝臓や脳・腎臓(じんぞう)・目などに障害を与える病気である。症例として、劇症肝炎、慢性肝炎、肝硬変などの肝障害、手足の震えや緊張、言葉の不明瞭(ふめいりょう)などの神経障害、精神状態の不安定や無気力、うつ病などの精神障害などがあり、発見の遅れにより死に至ることもあるが、先天性の遺伝性代謝疾患ということもあり、病気そのものを治すことはできないが、銅の排泄(はいせつ)を手助けする薬を飲み続けることによって無症状態の維持若しくは病状の進行を止めることができる。このような患者に対して、東京都ではウィルソン病を難病として追加認定し医療費の助成を行っており、鳥取県でも、特別医療費助成制度を定めて薬代を全額補助し、負担軽減に努めている。患者は、成人すると国の医療費助成の対象から外れ、生活苦に直面する。
 ついては、ウィルソン病患者の窮状にかんがみ、国においてはウィルソン病を特定疾患に認定し、医療費助成制度を設けられたい。

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