請願

 

第174回国会 請願の要旨

新件番号 1773 件名 介護・福祉職場の人材確保、職員の待遇改善に関する請願
要旨  介護・福祉職場は、深刻な人材不足に直面している。介護労働者は一年間で五人に一人が離職し、人が集まらない状況が広がっており、就職した若者たちが働きがいがあるが、仕事がきつい割には給料が安いと相次いで職場を去っている。高齢社会が進む中、今後一〇年間に約一〇万人の介護職員の確保が見込まれているが、このままでは特別養護老人ホームや訪問介護を始め高齢者の介護・支援等の体制が崩壊しかねない。深刻な人材不足は、介護報酬改定により、利用者には負担の増大やサービス利用の制限を強いる一方、事業者への報酬を引き下げてきたことが大きな原因であり、各事業所は経営危機に陥り、職員の賃金カットや正規職員のパート化など労働条件の切下げを余儀なくされ、利用者サービスにも重大な影響が出ている。
 ついては、介護・福祉職場の深刻な事態を打開するため、次の事項について実現を図られたい。

一、介護・福祉職場を働いてみたい、希望を持って働き続けられる職場にするために、職員の賃金・労働条件を抜本的に改善すること。
二、介護・福祉職員の配置基準を見直し、職員を大幅に増員すること。
三、国が必要な予算措置を行い、介護保険料や利用者負担を増やさないこと。

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