請願

 

第174回国会 請願の要旨

新件番号 1399 件名 国民の安全・安心を切り捨てる地方分権や道州制を行わないことに関する請願
要旨  相次ぐ地震のたびに国民の命と財産が奪われ、道路などのライフラインも被害を受けて、震災後の復興に支障を与えている。また、温暖化による異常気象が原因と考えられる高潮や洪水による被害も頻発し、国民の安全と安心にとって脅威となっている。その上、最近では大規模地震の切迫性の高まりや、ゲリラ豪雨等によって防災機能の充実は急務となっており、公共事業の在り方を防災・生活重視型に転換することが求められている。また、高度成長期に造られた多数の構造物がこれから更新期を迎え、更新や補修などの維持管理が重要な社会問題となっている。特に財政難にある自治体では、点検もされずに放置されており、国の支援を早急に講じる必要がある。さらにアスベスト・粉塵(ふんじん)問題では飛散防止対策や解体・改修現場での早急な施策が求められている。しかし、最前線に立つ建設関連業は、産業自体が消滅しかねない重大な危機に陥っており、長引く不況や公共事業抑制による市場の縮小と脱談合を名目とした競争の激化によって、ダンピング受注や下請代金・賃金の切下げ・遅延・不払などが横行し、経営や建設労働者にそのしわ寄せが強いられており、早急な対応策が求められている。
 ついては、このような事態を改善し、国民の安全・安心の願いにこたえる公共事業を実現するため、次の措置を採られたい。

一、公共事業を防災・生活・環境保全優先に転換すること。
 1 国の責任を放棄し、国民の安全・安心を切り捨てる、十分な財源の確保を伴わない「地方分権」や「道州制」は行わないこと。

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