請願

 

第174回国会 請願の要旨

新件番号 555 件名 日本軍慰安婦問題解決のための法制定に関する請願
要旨  二〇〇七年七月、アメリカ下院議会が全会一致で、日本軍が女性を強制的に性奴隷にしたことを公式に認め、謝罪するよう日本政府に求める決議を採択し、続いて一一月にオランダとカナダの議会で、一二月にはEU議会で、二〇〇八年三月にフィリピン下院でも採択されるなど、世界中で日本軍慰安婦問題の解決を求める行動が広がっている。日本でも二〇〇八年一一月、第九回日本軍「慰安婦」問題アジア連帯会議が開かれた。しかし、日本政府は、国内外の声を真摯(しんし)に受け止めず、国連人権委員会、ILO、国連女性差別撤廃委員会などからの繰り返しの勧告も無視し続けている。日本政府は、日本軍慰安婦問題は、サンフランシスコ条約や二国間条約で解決済みとして、法的責任を拒否し続けているが、多くの被害者及び被害国政府は、日本のこのような態度を受け入れていない。慰安婦問題は女性の人権の問題であり、人間の尊厳を回復する課題である。「当時の軍の関与の下に、多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題である」と認めた河野談話に真摯に向き合い、公式謝罪と補償を実現することが求められる。
 ついては、一日も早い解決のため、次の事項について実現を図られたい。

一、「戦時性的強制被害者問題解決促進法」を早期に制定すること。

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