請願

 

第174回国会 請願の要旨

新件番号 496 件名 中小零細企業の経営安定のための対策に関する請願
要旨  アメリカの金融危機に端を発した景気悪化の下で、大企業による派遣切り、期間工切りが相次ぎ、大量解雇は正規労働者にも及び始め、突然契約を打ち切られ、寮も追い出された労働者が、路上生活に追い込まれている。企業倒産は六か月連続一、〇〇〇件を超え、就職内定取消しも続出している。大量解雇を進めている大企業のほとんどが減益の見通しというだけで、利益も上げ、株主への配当も減らさず、巨額の内部留保を持っている上、法人税ゼロなどの税制の優遇も受けており、労働者を大量解雇しなければならない理由はない。現行の労働法制においても、有期雇用の契約途中の解除はやむを得ない事由がなければできないとされており、契約の中途解除、雇い止めの濫用、一方的な内定取消しなどは許されない。また、一九九〇年代後半からの構造改革によって労働法制の規制緩和や、社会保障改悪を進めてきた政府にも大きな責任がある。大企業に社会的な責任を果たさせるとともに、雇用と暮らしを守る緊急対策が急がれている。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、銀行の貸し渋り、貸しはがしをやめさせる、公的融資を充実させるなど中小零細企業の経営安定のための対策を行うこと。

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