請願

 

第174回国会 請願の要旨

新件番号 273 件名 季節労働者対策に関する請願
要旨  政府は雇用保険法の改正を進め、非正規労働者への適用の拡大、雇用保険財政への国庫負担を本則どおり二五%とすることなどが予定されている。北海道には約一〇万人の季節労働者がおり、その六割は建設関係の仕事に就いている。これらの季節労働者は、厳しい自然環境などにより冬期間の失業を余儀なくされているが、現行の雇用保険制度では四〇日分の特例一時金(約二〇万円)で厳寒の三~四か月を越さなければならない。国の「通年雇用促進支援事業」は、所得保障にかかわるものが一切認められていないため、十分な効果が上がっていない。また、北海道においても、急速に悪化した経済情勢の下で民間工事が落ち込み、さらには自治体財政の困難の増大によって公共事業の減少が続くなど、雇用情勢は深刻さを増しており、通年雇用どころか、年間を通じた失業が季節労働者に襲いかかっている。
 ついては、次の措置を採られたい。

一、雇用保険法を改正して、季節労働者の失業給付を九〇日分とすること。
二、国の「通年雇用促進支援事業」を抜本的に改善・拡充すること。
三、国として、雇用効果の高い生活・福祉関連の公共事業の拡大を図り地元の中小建設業者の仕事を確保するとともに、冬期間の就労機会を拡大すること。

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