請願

 

第174回国会 請願の要旨

新件番号 42 件名 七十五歳以上の高齢者と子供の医療費を無料にすることに関する請願
要旨  生活が大変な上、医療費の負担が重くて安心して医療を受けられない事態が広がっている。外来でも入院でも三割もの患者負担を取られるのは、先進国の中でも日本だけであり、公的医療制度のある国では、窓口負担は無料か、少額の定額制である。高い保険料を払った上、いざとなったら負担が重くて医療を受けられないというのでは公的医療保険とは言えない。高過ぎる医療費負担は直ちに軽減し、行く行くは窓口負担無料を目指すべきである。国の制度として就学前までの医療費を無料化し、既に子供の医療費の独自助成を行っている多くの地方自治体では、更に無料化の対象を広げるようにする。これまで政府は、社会保障予算を毎年二、二〇〇億円も削減し、医療・福祉を犠牲にしてきた。年齢で差別する世界に例のない後期高齢者医療制度がつくられたのも医療費削減のためであった。これを転換させ、医療への不安をなくすことは、安心して暮らせる社会をつくり、経済を活性化させる力となる。二つの無料化に必要な財源は一兆一、五〇〇億円で、補正予算の約八%にすぎず、国の浪費を改め、大企業・大資産家に応分の負担を求めれば財源は確保できる。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、国の制度として、七五歳以上の高齢者の医療費無料化と、就学前までの医療費無料化を実施すること。

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