請願

 

第173回国会 請願の要旨

新件番号 745 件名 日本年金機構の設置凍結と公的年金の充実に関する請願
要旨  新しい政権は、公的年金制度の充実に力を尽くすことが求められると同時に、国民が納めた保険料に基づく年金を受け取るためにも、年金記録問題は早期に解決しなければならない。しかし、来年一月に発足する日本年金機構は、現行の社会保険庁に比べて人員を大幅に縮小し、業務に精通した千人もの社保庁職員を排除しようとしており、専門的な知識と経験が不可欠な年金記録の処理や公的年金の業務運営に支障が生じるとともに、国の責任も曖昧(あいまい)にされてしまう。日本年金機構の設置は凍結し、年金記録問題の解決を最優先することを求める。同時に、国民が安心して老後を迎えるためにも全額国庫負担による最低保障年金制度が不可欠であり、その財源は、年金生活者など低所得者ほど負担の重い消費税ではなく、大企業や大資産家の応分の負担、軍事費の削減などで賄うことが必要である。
 ついては、次の措置を採られたい。

一、国の責任と国民の権利を曖昧にする日本年金機構の設置は凍結すること。
二、国の責任で年金記録問題の早期解決を図ること。
三、消費税によらない最低保障年金など、安心・信頼できる公的年金制度を確立すること。

一覧に戻る