請願

 

第173回国会 請願の要旨

新件番号 582 件名 教育格差をなくし子供たちに行き届いた教育を求めることに関する請願
要旨  少人数学級については、文部科学省の調査でも「学力が向上した」「不登校やいじめが減少した」などの回答があり、効果がはっきりと表れている。さらに特別支援教育が始まり、通常学級に在籍する特別な教育的ニーズを持つ子供たちにとっても、極めて効果的である。これらを進めるため、国が第八次(高校第七次)定数改善計画を立てるとともに、道独自の少人数学級を拡大する施策が求められている。また、貧困と格差が広がる中、経済的理由による高校の退学者や授業料滞納者が増加するとともに、世界一の高学費が子供たちの進路選択の幅を狭めている。私学助成制度の抜本的拡充とともに、授業料の軽減・無償化のための予算増が求められる。
 ついては、憲法と子どもの権利条約を踏まえた、行き届いた教育を保障するため、次の事項について実現を図られたい。

一、教育予算を大幅に増額すること。地方の教育費を増やすために地方交付税を増額し、義務教育費国庫負担制度を維持・拡充すること。
二、国の責任で小学校・中学校・高等学校の三〇人以下学級を実現すること。また、子供たちと直接向き合う教職員を増員すること。
三、教育費の父母負担を軽減すること。貧困と格差から子供と教育を守り、すべての子供たちの就修学を保障すること。
 1 教育費の無償化を目指し、当面年収五〇〇万円以下の家庭の高校・大学の授業料を減免する制度を拡充すること。
 2 就学援助制度及び授業料減免制度を抜本的に充実すること。
 3 貧困と格差から子供と教育を守るための緊急の財政支援をすること。
 4 定時制高校をなくさないこと。
四、私学助成の国庫補助制度を堅持し、私学助成を大幅に増額すること。
五、障害があるすべての子供たちの教育の充実に向けて、教職員を増やし、教育条件を整備すること。

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