請願

 

第173回国会 請願の要旨

新件番号 297 件名 介護保険制度の改善、社会保障の充実に関する請願
要旨  介護保険制度は一〇年目を迎えたが、「保険あって介護なし」の現実が一層広がり、地域の介護は崩壊の危機にある。行き届いた介護の実現はすべての国民の願いであり、費用負担の心配なく、必要な介護が保障される真の介護の社会化の実現と、それを支える介護職員がその専門性を高め、誇りを持って働き続けることができる環境整備が急務である。介護・社会保障の充実は、雇用、内需を拡大させ、地域社会の活性化にもつながる。
 ついては、次の措置を採られたい。

一、国の介護・社会保障費を大幅に増やすこと。
二、利用を抑制・制限するのではなく、必要な介護が保障されるよう介護保険制度を抜本的に改善すること。
三、新しい認定制度の実施を中止し、改めて認定制度の総合的な検証を行い、抜本的な改善を図ること。
四、労働条件の改善、事業経営の安定が図れるよう介護報酬を大幅に引き上げること。介護報酬の引上げが利用の支障を生まないよう、支給限度額の見直しなど必要な対策を講じること。
五、介護従事者の確保、養成に対して、実効性のある施策を国の責任で実施すること。

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