請願

 

第173回国会 請願の要旨

新件番号 275 件名 沖縄県・辺野古への新基地建設の白紙撤回と普天間基地の即時撤去を求めることに関する請願
要旨  日米両国は、沖縄県名護市辺野古の海を埋め立てて米軍基地を建設しようとしている。一九九五年に沖縄で一人の女の子がアメリカ兵によって集団でレイプされ、それに怒った沖縄の人たちにより抗議が巻き起こった。その後、普天間基地が閉鎖されることが決まったが、代わりに新しい基地を辺野古に造る計画が持ち上がった。戦闘機の騒音や排気ガス、あるいは殺人などの犯罪を含む米兵による暴力に沖縄の人々はさらされ続け、二〇〇四年には普天間基地を飛び立ったヘリコプターが沖縄国際大学に墜落し、住民を死の恐怖へと陥れた。一九九七年の名護市民投票では、新基地建設反対の票は過半数を超えたが、日米両国はこの民意を無視して計画を進めてきた。辺野古の海には、絶滅危惧(きぐ)種のジュゴンが住むことに象徴されるように、豊かな生態系がある。日本には戦争を行うことを禁じた憲法第九条があり、沖縄の人々に基地被害を押し付け、アメリカの基地を日本政府が建設することは、憲法に違反している。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、沖縄県名護市辺野古への米軍基地建設計画を白紙撤回すること。
二、普天間基地を無条件に、即時全面撤去すること。

一覧に戻る