請願

 

第173回国会 請願の要旨

新件番号 163 件名 化学物質過敏症・シックハウス症候群の病気の診断判定・治療に不可欠な病院の設備・保全整備費と病気治療法についての研究者への国庫補助金給付に関する請願
要旨  化学物質過敏症・シックハウス症候群は近代病で過去に類例がない病気である。そのために、一般の病院で正しく診断・治療を受けることは不可能であり、発病した患者の診断・治療には国で認定された病院・医師が判定・受診を行わなければならない。国から認定された病院には整備費がなく、病気判定のために必要なチャレンジルームの性能を高めることができず、クリーンな空気の下に診察するための環境整備室(クリーンルーム)に必要な空気清浄機の整備費、カートリッジ交換代もない。化学物質過敏症の病態を研究する医師も少なく、国からの研究費給付を行わなければ、次世代の専門医も育たず、現在の専門医は皆高齢になった。診療報酬は精神科並みにし、診察には時間を掛けた正しい診断が必要である。化学物質過敏症・シックハウス症候群患者を診断・治療する病院の収入が少ないために、経営不能で閉鎖・縮小している。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、化学物質過敏症・シックハウス症候群に関する病態解明のための研究費・設備費・人材育成費の国庫補助金給付を行うこと。
 1 化学物質過敏症・シックハウス症候群を発症した患者たちのために、現在クリーンルームがある国立病院及び同等のクリーンルームの設備があり、診断・治療の専門医のいる病院での診療再開・診療継続ができるように、診察室等の整備費・空調設備保全費の国庫補助金給付を行うこと。
 2 この疾病の治療法等研究者には研究費として国庫補助金を、また、診療報酬は診察時間が長く掛かる精神科並みに、診療報酬の点数引上げ(増額)の見直しを行うこと。
 3 現在の診療医は高齢者が多いので、若い後継者の育成を行うこと。

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