請願

 

第171回国会 請願の要旨

新件番号 2548 件名 Hibワクチンの公費負担、定期接種化に関する請願
要旨  ヘモフィルス―インフルエンザb型菌(以下「Hib」)による髄膜炎は咳(せき)やくしゃみなどで感染し風邪と似た症状で発症するため、初期段階での診断が困難であり症状が急激に悪化する病気である。年間約六〇〇人の乳幼児が罹患(りかん)し、そのうちの約五%が死亡、約二五%に重い障害(発達遅延・てんかん・聴覚障害など)を残す。予防はHibワクチンの接種が唯一の方法であり、世界一二〇か国以上で導入され、既に九〇か国以上で定期接種化となっている。日本では昨年一二月に導入されたが輸入量が少なく予約待ちの状況が続いている。またHibワクチンは平均すると一回八、〇〇〇円前後となっており免疫をつけるには生後二か月~六か月が四回、七か月~一歳未満が三回、一歳以上~五歳未満では一回の接種が必要であり、ワクチンが導入されても任意接種では費用が高く経済的負担を強いられる。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、乳幼児全体がHib髄膜炎から平等に守られるよう、Hibワクチンの公費負担、定期接種化とHibワクチン供給の安定化が図られるよう制度を改善すること。
   Hibによる髄膜炎を予防する唯一の方法はHibワクチンの接種である。しかし現在Hibワクチンの予防接種は任意接種のため、全額自己負担という重い負担を強いられる。また、Hibワクチンの輸入量は少なく供給が追い付かないために接種を希望しても予約待ちの状態が続いている。

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