請願

 

第171回国会 請願の要旨

新件番号 1750 件名 異常な原油価格高騰から暮らしを守る施策に関する請願
要旨  原油価格が高騰し、穀物、飼料や肥料の価格高騰そして物価高になって国民に押し寄せ、生産、経営、暮らしを直撃した。このような事態を招いたのは、ばくだいな投機資金が、原油や食料の先物市場に投入されたことが主要な原因と言われ、投機資金により膨れ上がったバブル経済の崩壊が、現在の世界的な不況の原因であり、今後の健全な資本主義社会の再構築のためにも、日本が先頭に立って行き過ぎた投機資金の抑制をすべきである。原油価格は落ち着き、灯油価格は二〇〇五年の価格に戻ったが、二〇〇四年までの価格には戻らず、高止まりの状態である。石油元売各社が昨年一〇月から導入した新価格体系は、卸価格を公表せず、週決めの価格体制にするもので、市場の透明性に不安があり、これまで以上の灯油価格高騰につながらないよう、行政の指導・監視を求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、原油価格高騰の要因となっている投機資金の流入について、日本が率先して各国と連携し、国際石油市場を安定化させること。
二、灯油と石油製品の便乗値上げや在庫水準等の監視を強化し、灯油の供給量と価格の安定対策を講じること。石油元売の新価格体系に基づく石油関連価格の動きを監視し、価格高騰につながらないよう指導すること。

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