請願

 

第171回国会 請願の要旨

新件番号 983 件名 介護保険の改善に関する請願
要旨  本格的な高齢化社会を迎え、介護サービスに対するニーズや期待は高まり、介護職員の安定的な確保が必要不可欠となっている。国は、福祉・介護サービス分野の人材確保指針を改正したが、介護職員の給与水準は低く、厳しい労働条件などから離職率が高くなっている。このままでは介護保険導入時にうたわれた介護の社会化、家族介護の支援は名目だけとなる。介護制度が十分機能していくための人材確保と制度の改善が緊急の課題となっており、介護報酬の引上げは、高齢者の人間としての尊厳を守った介護サービスを提供することにもなり、介護事業所の健全な経営と運営に寄与する。
 ついては、次の措置を採られたい。

一、高齢者と家族の生活実態に即して、必要な介護サービスが制限なく受けられるよう基準などを見直すこと。
二、介護従事者の適切な給与体系を確立し、十分な介護サービスが行える介護報酬に引き上げること。
三、人員配置基準を抜本的に改善し、必要な人員配置ができる介護報酬にすること。
四、介護従事者の社会的地位の向上、労働条件の改善を図ること。
五、利用料の一律一割負担を見直し、保険料、食費、居住費共に所得に応じた負担軽減、低所得者対策を拡充すること。

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