請願

 

第171回国会 請願の要旨

新件番号 460 件名 後期高齢者医療制度の中止・廃止に関する請願
要旨  政府は、七五歳以上を対象に後期高齢者医療制度を二〇〇八年四月から実施している。新しい制度は、医療費削減を目的にしたもので、高齢者に過酷な負担を押し付け、医療内容を制限するものとなっている。具体的には(一)七五歳以上の高齢者を国保や健保から追い出し、すべての高齢者から保険料(平均月額六、二〇〇円、厚労省試算)を取り立てる(二)受けられる医療を制限し差別する別建て診療報酬を設ける(三)保険料は年金から天引きする(四)保険料を払えない人からは保険証を取り上げ、医療を受けられなくするなどである。これまで保険料を負担していなかった扶養家族も、二〇〇八年一〇月から徴収されている。これに対し、怒りの声が全国で巻き起こり、地方議会でも中止や見直しの決議が相次いでいる。同時に、六五~七四歳の高齢者世帯を対象に、国民健康保険料(税)の年金からの天引きを二〇〇八年四月から実施したが、多くの高齢者世帯で、年金の受取額が大きく目減りしてしまう。高齢者の医療については、長年の社会貢献にふさわしく国と企業が十分な財政負担を行うべきであり、高齢者が安心して医療を受けられ、暮らすことのできるよう強く求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、後期高齢者医療制度については実施を中止し、廃止すること。
二、七〇~七四歳の窓口負担二割への引上げをやめること。
三、高齢者への医療保険料(税)の年金天引きをやめること。

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