請願

 

第171回国会 請願の要旨

新件番号 289 件名 将来にわたっての安定・充実した社会保障制度の維持に関する請願
要旨  少子高齢社会を迎え、政府は年金・医療・介護保険の制度改正を行い、安定的な制度維持のための国民の負担と給付の在り方を示した。社会保障制度改正の具体化が図られつつある矢先、年金記録漏れ問題が明らかにされた。また、介護保険制度も認定基準の見直し、費用の自己負担増等を中心に改正されたが、介護事業最大手コムスンの介護報酬不正請求事件は、制度そのものに対して国民の不信を増幅させている。これらの問題は国民にとって、年金行政を始めとした社会保障制度に対する政府の姿勢に不信を与え、将来に安定的な制度の維持をするため、国会で決定された制度が早くも揺らいでいる。
 ついては、将来にわたって安定的な社会保障制度の維持・発展が図られるよう、次の措置を採られたい。

一、国民の側に立った信頼できる社会保障制度の構築のため、年金・医療・介護保険の諸制度の在り方について、統一的・総合的な視点に立った議論を深め、我が国の社会保障制度の将来展望を総体として示すこと。
二、社会保障制度の見直しに当たっては、安心できる老後の生活を保障するための給付水準の確保を図ること。
三、社会保障制度における給付と負担の世代間格差の緩和にも十分に配慮して検討すること。
四、高齢社会の中で定年後も働き続けたい人の労働環境の整備が図れるような施策を採ること。

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