請願

 

第170回国会 請願の要旨

新件番号 946 件名 年金・医療・介護制度に関する請願
要旨  農林年金制度は平成一四年、公的年金制度の再編成の一環として厚生年金と統合したが、特例年金を支給する組織として存続している。高齢者の生活は公的年金で支えられているが、消費者物価が上昇し、特に食料品など生活必需品の高騰が著しく、平成一七年以降実施された年金課税の強化や定率減税の廃止とあいまって、年金受給者の生活を直撃し、生活不安に脅かされている。
 ついては、次の措置を採られたい。

一、年金の給付水準の維持と国庫負担割合の引上げ
 1 年金受給者の生活実態に配慮し、物価上昇に合わせて年金額を改定する措置を速やかに講じること。今後予定されているマクロ経済スライドによる年金額の抑制については、当面、凍結すること。
 2 公的年金の給付水準は、老後の所得保障としてふさわしい水準を維持し、少なくとも現役世代の平均手取り年収の五〇%以上を確保すること。
 3 基礎年金の国庫負担割合を平成二一年四月から二分の一へ引き上げること。
二、高齢者医療制度の改善
   高齢者の生活実態に配慮し、高齢者の保険料負担や患者の一部負担金が過重にならないよう負担増の凍結、軽減を図り、安心して十分な医療を受けられるよう医療提供体制を整備する等医療制度の抜本的な見直しを行うこと。
三、高齢者の介護保険料の軽減
   介護保険料の見直しに当たっては、高齢者の負担が過重にならないよう配慮するとともに、高齢者の負担能力に配慮し、上限を設定するなど適切な措置を講じること。

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