請願

 

第170回国会 請願の要旨

新件番号 333 件名 一酸化炭素中毒患者に係る特別対策事業を委託する新病院に関する確認書早期履行に関する請願
要旨  昭和三八年、三池炭鉱炭塵(たんじん)爆発災害(死者四五八名、一酸化炭素中毒患者八三九名)が発生し、それを契機に大牟田労災療養所が設立され、その後大牟田労災病院として整備され、一酸化炭素(CO)中毒患者の診療はもちろん地域の中で脳卒中等を中心とするリハビリテーション施設としての役割を果たしてきた。しかし、平成一六年三月に策定された「労災病院再編計画」に基づき、大牟田労災病院は一七年度末に廃止され、一八年四月より福岡県社会保険医療協会に移譲、社会保険大牟田吉野病院として運営され、一酸化炭素中毒患者に係る特別対策事業が委託されている。労災病院廃止反対と医療環境改善を求める声が高まる中、現地関係者と厚生労働省は、一六年五月の厚生労働大臣答弁に基づきCO中毒患者の最後の一人まで国が責任を持ち、低下した医療機能を整備するための最低事項を盛り込んだ「確認書」を一八年三月九日に取り交わした。厚生労働省はこの「確認書」をもって大牟田労災病院の廃止に関して関係者の理解を得たことになっているが、病院移譲後二年以上経過したにもかかわらず、「確認書」の履行がなされていない。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、平成一八年三月九日に交わされた一酸化炭素中毒患者に係る特別対策事業に係る「確認書」の内容を厚生労働省の責任で早期履行すること。

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