請願

 

第169回国会 請願の要旨

新件番号 3169 件名 公務・公共サービス拡充、公務職場の働くルール確立に関する請願
要旨  構造改革路線の下で、郵政民営化や社会保険庁の解体・民営化、指定管理者制度や市場化テストによる公務サービスの営利企業化・商品化が進められている。一方で、もうけにならない公的サービスからの営利企業の撤退や、生活保護拒否による住民の餓死事件など、ルールなき競争社会が格差と貧困の拡大となっている。こうした中で、政府による公務員制度改革が進められ、公務員の労働基本権を保障しないまま、能力・実績による人事管理強化がねらわれている。さらに、国や自治体の公共工事や委託事業では、労働者の賃金・労働条件が切り下げられており、公務職場の非常勤職員や、派遣、委託など非正規労働者は、最低賃金ぎりぎりの劣悪な環境の下で働かされている。雇用や権利の保障、安定した賃金・労働条件の確保は、安定した公務・公共サービスを提供する上で必要であるとともに、国や自治体が率先して格差と貧困を正していくためにも重要である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、格差と貧困を拡大し、国民の安全と安心を損なう規制緩和・民営化政策をやめ、必要な規制の強化と公務・公共サービスを拡充すること。
二、非常勤、派遣、請負など公務関連職場に働くすべての労働者に対して、均等待遇の実現、最低賃金の引上げ、公契約法の制定など安定して生活できる賃金・労働条件を保障すること。
三、公正・中立で効率的な公務サービスを提供するため、民主的公務員制度の確立に向けて、労働基本権回復を始め公務職場に働くルールを確立すること。

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