請願

 

第169回国会 請願の要旨

新件番号 2245 件名 高齢者に負担増と差別医療を強いる後期高齢者医療制度の中止・撤回に関する請願
要旨  後期高齢者医療制度は(一)保険料負担のなかった扶養家族を含めて、七五歳以上のすべての高齢者から保険料を徴収する(二)月額一万五、〇〇〇円以上の年金受給者は年金から保険料を天引きする(三)保険料滞納者は保険証を取り上げ、窓口で医療費全額を負担させる(四)七五歳以上を対象にした別建ての診療報酬(医療保険から支払われる医療費)を設定し、高齢者に差別医療を強いるものである。さらに、六五~七四歳の国保料を年金から天引きし、七〇~七四歳の窓口負担を一割から二割へ引き上げようとしている。既に二〇〇六年一〇月より、長期入院患者への食費・居住費の負担増、現役並み所得者の二割から三割負担への引上げが実施された。年齢のみで差別するような医療制度は世界に例を見ず、憲法に保障された生存権、基本的人権、人としての尊厳を踏みにじるものである。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、後期高齢者医療制度は、中止・撤回すること。
二、七〇~七四歳の窓口負担の二割への引上げをやめること。
三、医療に使う国の予算を増やして、高齢者・国民が安心して医療を受けられるようにすること。

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