請願

 

第169回国会 請願の要旨

新件番号 1697 件名 パーキンソン病患者のQOL(生活の質)の向上に関する請願
要旨  パーキンソン病は、原因不明、根本治療法未確立で、患者は約一五万人と言われており、特定疾患受給者は九万人弱いる。近年、処方薬により症状の緩和や進行抑制効果が認められるようになり、平均余命近くまで薬に依存して生きられるようになった。特定疾患治療研究認定患者は、治療費の公費助成を受けている。薬なくしては生きられない現在、パーキンソン病を特定疾患認定から外すことがないよう求める。パーキンソン病患者は痛み・つらさを同じ病状の人に話すことで癒(い)やされる部分が大きい。メンタル面での支えである地域患者交流会への参加に介護保険を適用し、外出の機会を持てるよう求める。現在の特定疾患研究事業でパーキンソン病を始めとする難病の発症原因を解明し、根治治療法を確立し、新たな発症者を出さないよう求める。
 ついては、患者のQOL向上のため、次の措置を採られたい。

一、パーキンソン病の原因究明と完治療法の研究促進を図ること。
二、難病患者の療養生活に影響を与える政策決定には、難病患者・家族・介護者等、当事者の意見を最重要視すること。
三、特定疾患治療研究事業の認定審査は医師の病名診断時点とし、一二三特定疾患の医療費を公費負担とすること。
四、パーキンソン病治療薬中、西欧に比べ数倍高い薬品の薬価を引き下げること。
五、介護保険と障害者支援費制度の統合を避けること。従来の受給資格者が不利にならないよう、難病患者や低所得者への格別の配慮をすること。
六、障害者雇用率を増率し若年性難病患者に雇用機会を創出すること。

一覧に戻る