請願

 

第169回国会 請願の要旨

新件番号 1381 件名 後期高齢者医療制度を中止・撤回することに関する請願
要旨  政府は、七五歳以上を対象に後期高齢者医療制度を創設するとともに、七○~七四歳の窓口負担を二割に引き上げようとしている。新しい制度は、医療費削減を目的にしたもので、高齢者への過酷な負担と、医療内容を制限することが特徴である。具体的には(一)扶養家族となっていて保険料を負担していない人も含め、七五歳以上のすべての高齢者から保険料(平均月額六、二〇〇円、厚労省試算)を取り立てる(二)年金から保険料を天引きする(三)保険料を払えない人からは保険証を取り上げ、医療を受けられなくする(四)受けられる医療を制限し差別する別建て診療報酬を設けるなどである。これに対し、怒りの声が全国で巻き起こり、制度の運営に当たる都道府県広域連合からも緊急の見直し要求が出されている。高齢者の医療については、長年の社会貢献にふさわしく国と企業が財政負担し、高齢者が支払える範囲で十分な医療が受けられるようにすべきである。このことはヨーロッパでは常識であり、高齢者に高負担と差別医療を押し付けている国はどこにもない。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、後期高齢者医療制度については、中止・撤回すること。
二、七〇~七四歳の窓口負担二割への引上げをやめること。

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