請願

 

第169回国会 請願の要旨

新件番号 289 件名 すべての子供たちに行き届いた私学教育を進めることに関する請願
要旨  憲法・教育基本法・子どもの権利条約に基づいて、一人一人の子供たちに確かな学力を保障し、希望をはぐくむ教育を実現することは、国民の願いである。しかし、不登校・高校中退・いじめ等とともに、少年事件が社会的問題となり、多くの国民は今の教育に不安を抱いている。また、所得の格差拡大により、学費滞納や経済的理由による退学が後を絶たず、子供たちの教育を受ける権利が損なわれている。こうした状況を克服するため、学費や教育条件の公私格差を是正することなど、教育環境の整備が望まれる。また、どの子にも行き届いた教育を保障し、教育の機会均等を実現するために私学助成の増額・拡充による父母負担の軽減は急務である。
 ついては、日本の未来を担うすべての子供たちに教育の機会均等を保障するため、次の事項について実現を図られたい。

一、行き届いた教育をどの子にも保障するため、抜本的に教育予算を増やすこと。
二、学費の公私格差を減らし教育の機会均等を図るため、当面、公立学校の子供たち一人当たりに使われている教育費の半分を私立学校の子供たちへの教育費として公費で負担すること。
三、父母負担を軽減するため、授業料軽減直接助成を抜本的に拡充して、多くの家庭に授業料軽減直接助成が行き渡るようにすること。
四、私学の教育条件の向上に向けて、専任教員比率向上や学級定員数減に対応した特別助成を創設すること。また、施設整備助成の凍結を解除して、施設整備助成制度を充実させること。

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