請願

 

第168回国会 請願の要旨

新件番号 1437 件名 教育格差をなくし、子供たちに向けて、行き届いた教育を進めることに関する請願
要旨  未来を担う子供たちは希望であり、心豊かな成長を願っている。小中学校で少人数学級に踏み出した自治体は四六道府県にまで広がり、文部科学省の調査でも、少人数学級を実施して学力が向上した、不登校やいじめが減少したなどの回答が九割に上り、効果がはっきりと表れている。さらに特別支援教育への移行に伴い、通常学級に在籍するLD等の子供たちにとっても、少人数学級は極めて効果的であり、これらを進めるためには、国が速やかに第八次(高校第七次)定数改善計画を立て、次年度から確実に実施することが求められている。また、貧困と格差の拡大が大きな社会問題となっている下で、教育費の父母負担が増大し、経済的理由による退学や授業料滞納者が増加しており、私学助成制度の拡充が必要である。
 ついては、憲法と子どもの権利条約を踏まえた教育を保障するため、次の事項について速やかな実現を図られたい。

一、教育予算を大幅に増額すること。
二、私学助成の国庫補助制度を堅持し、私学助成を大幅に増額すること。
三、国の責任で小学校・中学校・高等学校の三○人以下学級を実現すること。
四、義務教育費国庫負担制度を維持・拡充し、国の負担率を復元すること。
五、障害を持つすべての子供たちの教育の充実に向けて、教職員を増やし、教育条件を整備すること。
六、就学援助制度及び授業料減免制度を抜本的に充実すること。教育費の父母負担を軽減すること。

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