請願

 

第168回国会 請願の要旨

新件番号 1316 件名 残業代ゼロ制度導入反対、憲法・労働基準法に基づく労働法制に関する請願
要旨  日本版ホワイトカラーエグゼンプションは、一日八時間、週四○時間という労働時間を無視して労働者を無制限に働かせ、しかも不払い残業を合法化するものであり、容認できない。このような制度が実現したら、長時間労働が一層深刻化し、過労死や過労自殺を助長することは明らかである。労働契約法についても、一方的な労働条件不利益変更権を認めるなど、使用者に有利な制度になっている。法は、財界の要望である労働者保護法制の規制緩和に強く影響された内容であり、労働者は無権利状態に置かれ、企業は活力を失い、日本経済全体に深刻な影響を及ぼすことになる。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、労働基準法関係
 1 自己管理型労働制(日本版ホワイトカラーエグゼンプション)及び企画業務型裁量労働制は導入しないこと。
 2 時間外労働の割増賃金を大幅に引き上げるとともに、年休の完全取得対策を強化すること。
 3 不払い残業をなくすこと。そのため、労働基準監督官を増員すること。
二、労働契約法関係
 1 就業規則を変更することで、労働条件の不利益変更を可能にする労働契約法制は廃止すること。
 2 憲法・労働基準法に基づく監督指導、罰則規定などを盛り込んだ労働契約法制を策定すること。

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