請願

 

第168回国会 請願の要旨

新件番号 406 件名 速やかな核兵器の廃絶に関する請願
要旨  一九四六年、国連が最初の総会で核兵器廃絶の第一号決議を採択してから、六〇年がたった。世界の圧倒的多数の人々や政府が核兵器禁止を要求しているにもかかわらず、地球上にはなお人類を絶滅させるほどの、大量の核兵器が蓄積・配備されている。取り分け最大の核保有国アメリカは、将来にわたって強大な核兵器を持ち続けようとしている。テロや核拡散の危険などを理由に戦争を行い、核兵器使用の計画や新型核兵器開発を進めている。このような行動は国連第一号決議や二〇〇〇年に核保有国政府も同意した「核兵器廃絶の明確な約束」、更には戦争の惨害から将来の世代を救い、国際紛争を平和的手段によって解決するという国連の基本原則に反する。被爆者と共に「広島・長崎を繰り返すな」の声を世界に広げ、幾たびか核戦争の危険を食い止め、核兵器廃絶の地球的な流れを築いてきた歴史を未来につなぎ、二一世紀を人類が核兵器の危険から解放された時代とするため、世界中で人々が声を上げ、行動している。核兵器拡散の危険も、核兵器を全面的に禁止してこそ確実に防ぐことができる。
 ついては、核兵器のない平和で公正な世界を求め、そのための緊急の課題として、国連と核保有国を始めとするすべての国の政府に対し、核兵器全面禁止・廃絶の国際協定の実現に向け、速やかに協議を開始されたい。

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