請願

 

第168回国会 請願の要旨

新件番号 173 件名 行き届いた福祉実現のための人材確保施策の充実等に関する請願
要旨  少子高齢化や格差社会の進行が社会問題となる中、多くの国民は福祉の充実を望んでいる。そのためにも、福祉の仕事に従事する人の確保と育成は社会全体の課題である。政府は「福祉人材確保指針」を策定し、福祉職俸給表を設けてきたが、ほとんどの従事者は、この水準を保障されていない。人や社会のために役立ちたいと福祉職場に就職しても、多くの職員が一~二年で職場を去っている。自立して生活できる賃金水準や、健康で働き続けられる労働環境が、整っていないためである。また、ここ数年、多くの福祉施設(事業所)で、人材の確保が困難となっている。取り分け介護分野においては、深刻な求人難である。福祉や保育は、一人一人の生活に寄り添い、人生にかかわっていく仕事であり、豊かな経験に基づく高い専門性が必要とされている。
 ついては、魅力と働きがいのある職場をつくり、職員の確保と定着を図るため、次の措置を採られたい。

一、魅力と働きがいのある福祉職場にするために、賃金や労働条件の改善を図ること。
二、行き届いた福祉の実現のために、福祉施設の職員を増やすこと。
三、国の財政負担で利用料、保育料を軽減すること。

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