請願

 

第166回国会 請願の要旨

新件番号 1463 件名 北方領土返還促進に関する請願
要旨  終戦直後、旧ソ連軍によって不法に占領された北方領土すなわち、択捉島、国後島、色丹島及び歯舞群島の一括返還を求め、元島民を始め、青年、婦人、労働、その他の幅広い国民各層が連帯・連携し、広範な返還要求運動に取り組んできた。北方四島が一日も早く日本に返還され、領土問題が解決し、日露両国関係がより発展し、信頼と友好関係が深まることを願っている。今年は北方領土が不法に占領され六二年、日露両国の国交回復から五一年、北方領土の日が制定され二六年、この間、元島民の多くは「故郷に帰りたい」との思いを抱きながら亡くなっている。これ以上、問題解決を長引かせることは断じて許すわけにはいかない。昨今、日露の経済関係は活発に動いているが、北方領土問題解決に向けた交渉は一向に好転の兆しが現れない。特に、ロシア政府の強硬な発言に関係者は強い苛立(いらだ)ちを覚え、返還要求運動の現場は非常に厳しい状況を迎えている。今年こそは日露両国関係を発展させ、領土問題解決に向け、活発な外交交渉を展開することを強く求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、国民運動を支えるのは、「絶対に北方四島を取り戻す」という日本政府の毅然(きぜん)たる外交姿勢である。北方四島の返還を求め、改めて衆参両院において決議すること。
二、ロシアとの返還交渉に当たっては、国民の要望を受け止め「北方四島の返還なくして日ロ平和条約を締結はあり得ない」という原点に立ち、毅然たる姿勢で、焦らず粘り強く、かつ誠意を持って取り組むこと。

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