請願

 

第166回国会 請願の要旨

新件番号 1455 件名 バグダッド大虐殺の中止、航空自衛隊即時撤退に関する請願
要旨  イラクでは、ブッシュ政権の掲げるイラク新政策の下、バグダッド市を中心に九万人を超える兵力を投入した最大規模の掃討作戦が進行中である。これは、武装勢力の掃討や治安回復などではなく、罪なきイラク市民を大量に虐殺する戦争犯罪である。作戦開始直後から、占領軍によって多くの市民の命が奪われ、これに呼応して武装勢力の爆弾攻撃が急増し、市民の犠牲は後を絶たない。既に六五万五千人以上の命が奪われており、これ以上の殺戮(さつりく)は許せない。ところが、安倍首相は二月九日の国会答弁で、ブッシュ政権のイラク新政策を理解し、支持すると表明した。二月二一日、米チェイニー副大統領との会談でも「航空自衛隊の活動や政府開発援助(ODA)を通じてイラクを支える」と述べ占領継続の意志を伝えた。航空自衛隊は、今も完全武装米兵と軍事物資をC130輸送機でイラク全土に空輸し、虐殺を支えている。また、今年度の予算ではイラク特別措置法の延長(航空自衛隊の駐留延長)や、米軍再編・強化、軍備増強のための予算が計上されており、このような戦争と市民の殺戮のための予算を認めることはできない。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、ブッシュ政権のバグダッド大虐殺を支持しないこと。即刻中止させること。
二、イラク特措法二年間延長法案を廃案にし、航空自衛隊の派兵期間の延長をやめ、即時に撤退させること。

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