請願

 

第166回国会 請願の要旨

新件番号 1362 件名 改正教育基本法を廃止することに関する請願
要旨  教育基本法が憲法とともに、半世紀以上にわたって、子供、教職員、保護者、地域住民と歩んできた歴史的意義は計り知れない。ところが、改正教育基本法では、「教育の目標」に国を愛する態度が盛り込まれた。国を愛する態度は法律によって強制してはぐくむものではない。国への忠誠心を押し付けることにより、子供たちのための教育から国のための教育へ変質させられようとしている。憲法に保障された内心の自由を侵害する重大な危険をもたらすことにもなる。また、改正教育基本法では、教育行政は「教育の目的を遂行するに必要な諸条件の整備確立を目標として行われなければならない」という教育条件整備義務が削除され、「教育振興基本計画」が新たに加わった。改正前の教育基本法が厳しく禁じていた国家権力による教育内容への介入を、公然と進めることに道を開くものである。教育基本法は憲法の理念を実現するための法律であり、準憲法的な性格の法律である。教育について、子供たちの未来について、時間を掛けて論議することが必要である。平和な世界の下で、子供たちの健やかな成長と豊かな発達を保障する教育の実現のために、教育基本法を改正前に戻し、その理念を学校と社会にいかすことが重要である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、改正教育基本法は廃止にすること。

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