請願

 

第166回国会 請願の要旨

新件番号 451 件名 すべての子供に行き届いた教育に関する請願
要旨  行き届いた教育の実現は、国民の願いである。一方、子供と教育をめぐる痛ましい事件が起こるなど、教育に対する国民の不安も高まっている。子供たちと教職員との豊かな触れ合いを保障し、行き届いた教育を進めるためにかぎとなるのが、三〇人以下学級の実現である。政府も自治体独自の少人数学級を認め、今年度は東京都を除く四六道府県で少人数学級編制が実現しているが、地域や学校によって教育条件や水準に格差が生じることのないよう、国の責任で三〇人学級を実現することが求められている。そのためには、教育予算を増やすとともに、義務教育費国庫負担制度を廃止するのではなく、堅持しなければならない。授業料の減免措置を受ける高校生が増えている。全国で学校の統廃合が進められる中、学校の選択肢が狭まり、遠距離通学を余儀なくされる生徒が増えるなど、父母の教育費負担が重くなっている。子供たちの学ぶ権利を保障するためにも、父母負担の軽減が求められる。障害のある子供たちや、私立学校に通う子供たちにも、行き届いた教育が保障されなければならない。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、教育予算を大幅に増額すること。
二、国の責任で小中高の三〇人以下学級を実現すること。教職員を減らさず、増やすこと。
三、私学助成の国庫補助制度を堅持し、私学助成を大幅に増額すること。特に、経常費二分の一助成を実現すること。また、授業料直接助成、施設助成を実施・拡充すること。
四、義務教育費国庫負担制度を維持・拡充し、負担率を二分の一に復活すること。
五、障害に応じた教育を進めるための教職員を増やすなど、教育条件を整備すること。
六、就学援助制度、授業料減免制度を充実させ、教育費の父母負担を軽減すること。

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