請願

 

第165回国会 請願の要旨

新件番号 1230 件名 稲作農家に労働者並みの労賃と再生産を保障する二万円米価に関する請願
要旨  稲作農家は、低米価の厳しい状況の下、稲作経営の将来に不安を深めている。水(一二〇円前後/五〇〇ミリリットル)よりも安い米価(一〇〇円前後/三合)では、米作りを続けられない。規模を大きくしても、採算割れしている米価では立ち行かない。まして、このまま市場開放し、中国の四、〇〇〇円/俵の米と太刀打ちできるわけがない。WTO協定受入れと同時にスタートした食糧法の下、米価の下支え機能がなくなり、米価は、ピーク時(一九九三年)の二二、七六〇円/俵から、現在では一五、〇〇〇円/俵を下回っている。また、稲作農民の日給は、二〇〇四年産米の米価一五、七一一円/俵で二、九五九円である。労働者が求める最低賃金要求の日給八、〇〇〇円で計算すれば、米価は二〇、〇〇〇円/俵であり、稲作農家が希望する適正な米価水準は、労働者の願いと合致する。
 ついては、国民の主食の米を作り続けるため、次の事項について実現を図られたい。

一、稲作農家に労働者並みの労賃と再生産を保障するため、国の責任で二万円/俵に米価を支えること。

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