新件番号 | 1229 | 件名 | 国民の主食・米の再生産を保障する米価に関する請願 |
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要旨 | 今年産米価が更に低下し、稲作農民の経営を圧迫している。現在の生産者米価は、生産コストを大幅に割り込み、五百ミリリットル入りペットボトルの水より安い水準である。農民の一日当たりの稲作労賃は三千円以下となり、一万九千円余りの労働者賃金の時給程度に過ぎない。この原因は、政府が自主流通米制度を廃止して全面的に民間流通にゆだねたこと、大手米卸の価格支配が野放しにされていること、政府が超古米を含む備蓄米を主食用に毎年、放出し続けていることなどである。加えて、九月から加入受付がスタートしている「品目横断的経営安定対策」は、多数の稲作農家が対象から外され、これまで苦労して定着させてきた麦、大豆の生産調整が困難になり、更に米価下落に拍車を掛けることが心配される。米は、日本農業の大黒柱であり、米価下落は、すべての稲作農家に打撃を与え、再生産を困難にする。特に、認定農家や集落営農組織への打撃は計り知れない。 ついては、国民の主食である米の再生産を保障するため、次の事項について実現を図られたい。 一、再生産を保障する米価対策を講ずること。 |