請願

 

第165回国会 請願の要旨

新件番号 1204 件名 教育基本法の改正案の廃案に関する請願
要旨  安倍内閣が発足し教育基本法改正案の成立に意欲を示しているが、以下の理由で改正に反対する。(一)改正案は国家権力が教育に不当な介入をすることを許すものである。教育基本法は日本国憲法と一体的に制定されたものである。かつての軍国主義による教育の反省に立ち、教育を普遍的なものとして不当な権力の支配を排する決意を示すものであるが、政府与党の改正案は再び国家権力の教育への支配の道を開くものである。(二)改正案は個々人の人格形成よりも国家の画一的教育を目指すものである。教育基本法は個性を重んじ一人の人間としての成長に重きを置き、子供自らの能力と思考の発展を認め合うものであるが、改正案は愛国心や道徳などの徳目を並べ、国のための教育を押し付けるものである。(三)改正案は行政の怠慢の責任を教育基本法に転嫁するものである。教育基本法は行政に対して教育現場の実情を踏まえた教育条件の整備を義務付けているが、政府与党はこれを軽視し、教育に関する様々な社会的問題の多くを教育基本法や教育者の個人的資質などに転嫁している。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、教育基本法改正案を廃案にすること。

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