請願

 

第165回国会 請願の要旨

新件番号 1017 件名 核兵器の廃絶に関する請願
要旨  広島・長崎への原爆投下から六○年が過ぎ、「あの悲劇を繰り返してはならない」という被爆者の叫びは、核兵器廃絶を求める世界の声となって広がっている。しかし、今なお何万発もの核兵器が、人類の生存を脅かしている。取り分けイラク戦争を引き起こしたアメリカが戦争と核兵器使用を企てていることは、世界に大きな不安を与えている。他国への一方的攻撃は、世界平和のルールを決めた国連憲章に反する行為である。まして核兵器の使用は、計り知れない犠牲を引き起こす、人道に対する犯罪である。二○○○年五月、核保有国は核兵器廃絶の明確な約束に合意した。核戦争の危険を取り除くためにも、新たな核保有の動きをやめさせるためにも、その約束を直ちに実行すべきである。
 ついては、広島・長崎被爆六○周年を、国連憲章の平和の原則が守られ、核兵器も戦争もない平和な世界への転機として、次の事項について実現を図られたい。

一、核保有国政府は、核兵器の使用と威嚇、開発を行わず、直ちに核兵器廃絶の実行に踏み出すこと。
二、すべての国の政府は、核兵器廃絶国際協定の実現のために行動すること。

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