請願

 

第164回国会 請願の要旨

新件番号 1810 件名 季節労働者対策に関する請願
要旨  国の季節労働者冬期援護制度は、一九七七年度に積雪寒冷地冬期雇用促進給付金制度として発足して以来、三〇年近くにわたって北海道を始めとする季節労働者の冬期間の雇用と生活を支えてきた。また、中小建設業者の経営を始め、地域経済にも大きな役割を果たしている。制度発足当初は約三〇万人を数えた季節労働者は約一四万人となり、建設業における通年雇用化が進んで、通年雇用の労働者の比率が季節雇用の労働者を上回るようになった。同時に、厳しい自然条件とそれに伴うコスト増という制約もあり、道内の建設投資額が一~三月の第四四半期において大幅に減少する状況は続いており、相当数の労働者が季節的に失業せざるを得ない。取り分け北海道においては、長期にわたる不況と景気回復の後れによる民間工事の落ち込み、さらには自治体財政の困難の増大によって公共事業の減少が続くなど、雇用情勢は深刻さを増している。
 ついては、次の措置を採られたい。

一、国の季節労働者冬期援護制度を平成一八年度以降も存続し、内容の拡充を図ること。
二、国として、通年雇用化に向けた冬期間の工事量の確保など雇用対策を強化すること。
三、国として、雇用効果の高い生活・福祉関連の公共事業の拡大を図り、地元の中小建設業者の受注機会を確保すること。

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