請願

 

第164回国会 請願の要旨

新件番号 1499 件名 在日米軍基地の再編と日米軍事同盟の強化反対、基地の縮小・撤去に関する請願
要旨  日米政府は、在日米軍基地の再編と、日米軍事同盟の強化に関する中間報告を発表した。報告では、中東からアジア太平洋を範囲とする米軍の司令部と実戦部隊を、日本に設置するとしている。アフガニスタン戦争やイラク戦争では、在日米軍基地から多くの兵士が出撃したが、このままでは日本は半永久的に、戦争の拠点となってしまう。また報告には、米軍の訓練を各地の自衛隊施設へ分散することや、日米共同訓練を増加することが記載されている。これでは訓練に伴う事件や事故を拡大し、基地周辺住民の生活や生命をこれまで以上に脅かすことになる。報告には在日米軍司令部と自衛隊司令部の一体化や、戦争に際しての米軍と自衛隊の一体化、専守防衛を踏み越えての自衛隊の役割強化が述べられている。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、在日米軍基地の再編に関する中間報告を、白紙撤回すること。
二、在日米軍基地を縮小・撤去すること。
三、司令部の併設、共同作戦・訓練の増強、基地・演習場の相互利用など、米軍と自衛隊の一体化を行わないこと。
四、日米地位協定を、市民の生活と権利を擁護するように改定すること。
五、沖縄県・普天間基地を、即時閉鎖・返還すること。沖縄県・名護市辺野古での、ヘリ基地建設を行わないこと。沖縄県・本島北部への、基地の集中化を行わないこと。
六、神奈川県・横須賀基地での、原子力空母の母港化を行わないこと、通常型空母の母港も撤回すること。神奈川県・厚木基地への、海上自衛隊岩国基地所属飛行隊の移転を行わないこと。神奈川県・キャンプ座間への、米陸軍第一軍団司令部の移転と、陸上自衛隊中央即応集団司令部の新設を行わないこと。神奈川県・相模総合補給廠(しょう)への、陸上自衛隊普通科連隊の配備を行わないこと。
七、東京都・横田基地での、日米共同統合運用調整所の設置を行わないこと。東京都・横田基地への、航空自衛隊航空総隊司令部の移転を行わないこと、軍民共用空港化を行わないこと。
八、山口県・岩国基地への、空母艦載機部隊の移転を行わないこと。夜間離発着訓練(NLP)及び低空飛行訓練を行わないこと。
九、鹿児島県・鹿屋基地への、普天間基地からの空中給油機の移転を行わないこと。
十、北海道・千歳基地、福岡県・築城基地、宮崎県・新田原基地、茨城県・百里基地、石川県・小松基地などへの、沖縄県・嘉手納基地F15部隊の訓練の移転を行わないこと。

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