請願

 

第164回国会 請願の要旨

新件番号 1313 件名 国民投票法の制定反対に関する請願
要旨  与党と民主党は、憲法改定のための国民投票法案の国会提出に向けた準備を進めている。今回の国民投票法制定の動きも、昨年発表された自民党「新憲法草案」、民主党「憲法提言」に見られるように、日本国憲法、取り分け第九条を改定する動きに伴って表面化しており、改憲への手続を整えるとともに、機運を高めようとするものである。しかし、世論調査でも憲法第九条の改定への賛成は三○%にとどまっているのに対し、反対は六二%に及んでいる(二○○五年一○月五日・毎日新聞)。憲法第九条の改定を国民は望んでいないのに、国民投票法は必要ない。しかも、与党案は、公務員・教員の国民投票運動や、報道・評論を罰則付きで規制する等、判断を下す主権者・国民の権利を奪ったまま国民投票に持ち込もうとするものである。また、棄権票等を除いた有効投票の過半数になれば国民の承認を得たとみなす等、国民全体から見ればどんなに少数でも、相対多数であれば国民の承認を得たとする姿勢である。これは、何が何でも第九条の改憲を実現しようとするまやかしの国民投票と言わざるを得ない。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、いかなる内容であれ、憲法改定のための国民投票法を制定しないこと。

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