請願

 

第164回国会 請願の要旨

新件番号 732 件名 すべての子供に対して行き届いた教育を進めることに関する請願
要旨  すべての子供たちに人格の完成を目指す教育が保障され、確かな学力が身に付き、いじめや非行、暴力、不登校・登校拒否や中途退学がなくなり、心身共に健やかに育つことは、子供たち、父母・国民、教職員の切実な願いである。これを実現するために必要な諸条件を整備確立することは教育行政の最優先の責務である。一九九四年に発効した「子どもの権利条約」には、第二八条ですべての子供が等しく教育への権利を有し、また後期中等教育の保障と無償化を目指すべきであることが明記されている。
 ついては、未来の日本を担うすべての子供たちに行き届いた教育を保障するよう、次の事項について実現を図られたい。

一、行き届いた教育を進めるために、教育予算を増額すること。
二、教育水準の地域格差を生じさせないために、義務教育費国庫負担制度を堅持すること。
三、行き届いた教育のために、国の責任で小中高の三○人以下学級と教職員定数増を行うこと。私学で三〇人学級を行うための特別助成を実施すること。
四、私学助成の国庫補助制度を堅持し、私学助成を大幅に増額すること。特に、経常費二分の一助成を実現すること。また、授業料直接助成、施設助成を実施すること。
五、公立・私立の児童・生徒への就学援助・授業料減免制度、奨学金制度などを充実すること。教育費減税を始め、教育費の父母負担を軽減する措置を行うこと。
六、障害児学級・学校をなくすのではなく、必要な障害児学級・学校を増設すること。障害児学校の担任を減らすのではなく、通常学級に在籍する障害児等の教育条件を整備すること。

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