請願

 

第164回国会 請願の要旨

新件番号 644 件名 安心して透析を受けられる医療制度改革に関する請願
要旨  厚生労働省は一○月に「医療制度構造改革試案」を発表した。内容は、(一)高額療養費制度の限度額引上げ、取り分け透析患者に対しては「人工透析患者の自己負担限度額の水準について、患者の負担能力を踏まえつつ、検討する。」としている(二)入院時の食費、居住費の負担の見直し(三)高齢者の医療費負担を一割から二割(一定収入以上は二割から三割)に引上げ(四)保険免責制の創設などである。これ以上の患者負担は、病気の早期発見・早期治療を妨げ、重症化による医療費の増加を招きかねない。透析患者にとっての医療は終生医療であり、払うことのできない患者にとっては生命にかかわる問題である。医療費は貧富の差に関係なく平等であるべきであり、この改革試案は「金の切れ目が命の切れ目」という時代への逆戻りを危惧(きぐ)させる。透析患者にこれ以上の負担を押し付けないでという立場から、国民が平等に安全で安心して受診できる医療制度の確立を求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、人工透析患者の自己負担限度額を引き上げないこと。
二、入院時の食費・居住費などの患者負担は増やさないこと。
三、高齢者の患者負担を増やさないこと。
四、患者負担を増やす保険免責制度はやめること。

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