請願

 

第164回国会 請願の要旨

新件番号 439 件名 子供たちに行き届いた教育を進めることに関する請願
要旨  一人一人の子供たちが安心して学校に通い、確かな学力を身に付け、希望を持って社会に巣立つことは、多くの国民が願っている。しかし、三位一体改革による地方交付税の削減は、各県の私学助成に重大な影響を与えており、私学予算の抑制・削減につながっている。そのため、私立高校の学費は公立の約六倍(全国平均)に達し、長期不況の影響とも相まって、学費の長期滞納や経済的理由による退学など生徒の学ぶ権利を脅かす深刻な状況が起こっている。私立学校が憲法や教育基本法などによって公教育機関として位置付けられながら、学費や教員数などの教育条件において、公立との大きな格差が生じ、それが改善されないままになっている現状は、公教育の否定にもつながりかねない。
 ついては、公教育としての私立学校を守り発展させるため、次の事項について実現を図られたい。

一、私学助成の国庫補助制度を堅持するとともに、次の助成制度を実現するために私立学校への予算を大幅に増額すること。
 1 経常費の二分の一助成
 2 授業料直接助成
 3 施設助成
二、長期不況下の子供たちの就学保障のために、私立学校の生徒への就学援助や授業料免除制度、奨学金制度を充実すること。
三、教育費減税を始め、教育費の保護者負担を軽減する措置を行うこと。
四、私立専修学校の学費負担の軽減を図るため、経常費助成制度を実現すること。

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