請願

 

第164回国会 請願の要旨

新件番号 288 件名 すべての子供に対し、行き届いた教育を進めることに関する請願
要旨  日本の未来を担う子供たちは希望であり、賢く・たくましく・心豊かな成長を願っている。子供と教育・学校を守ることは地方自治を守ることである。全国で一、八〇〇を超える自治体議会が、三〇人学級等の少人数学級実現を求める意見書をあげている。一方、公私間の授業料(保育料)及び教育条件の格差は、不十分な私学助成の中で広がっている。さらに、長引く不況の下、保護者負担の限界を超えた高学費によって、退学を余儀なくされる子供たちも増えており、私学教育をめぐる状況は一層深刻さを増している。
 ついては、憲法と教育基本法、子どもの権利条約を踏まえた教育を保障するため、次の事項について速やかな実現を図られたい。

一、行き届いた教育を進めるために、教育予算を増額すること。
二、どの地域の子供にも等しく教育を保障するために、義務教育費国庫負担制度をなくさないこと。
三、国の責任で小中高の三○人以下学級と、教職員定数増を行うこと。私学で三○人学級を行うための特別助成を実施すること。
四、私学助成の国庫補助制度を堅持し、私学助成を大幅に増額すること。特に、経常費二分の一助成を実現すること。また、授業料直接助成、施設助成を実施すること。
五、障害児学級・学校・寄宿舎をなくすのではなく、増やすこと。通常学級に在籍する障害児等の教育条件を整備すること。
六、就学援助・授業料減免制度、奨学金制度などを後退させず、充実すること。教育費減税を行うなど、教育費の父母負担を軽減すること。

一覧に戻る